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<チャリで鳥海山を登ってみた>
そうあれは僕が大学2年の時、探検部の合宿として大雪山に登ったときだった。
周囲数キロひたすら山の大雪山で僕たちパーティは信じられないものを目にした。
それは、自転車を押して歩く一人の男だった。
山で、チャリ
マウンテンで、バイク
・・・・・・・・・。
僕は今まで登山とチャリはスポーツとしてはまったくの別物と考えていた。
いくら名前がマウンテンだからと言って、そんなバカ凄いやつはいないと。
しかし、僕は目にしてしまったのだ。
登山道でチャリを押しながら歩く彼は、さわやかに挨拶をしまたハイマツ帯の中に消えていった。
それ以来、その光景は僕の脳裏に焼きつき、いつしか憧れにも似たものに変化していった。
いつか僕もマウンテンでバイクに乗ってみたい・・・。
数年後・・・
鳥海山にて僕の夢は実現した。
見よ!この僕の勇士を!
(んなわきゃない)
ていうのを想像していたのに。
実際はというと。
行程の99パーセントは自転車を担いでいました。
こんなはずではなかった。
山の下の方でではかろうじて自転車に乗れる場所があった。
しかし、登るにつれ道は険しくなり
歩いて押していた自転車も非常に邪魔になってきた。
「くそー、チャリは重いしみんな先に行っちゃうよー」
そこで僕は考えた。
自転車をザックに紐で固定し、背負えるようにしたのだ。
これで快適に登れる!
もう何がなんだか。
珍しさもあって、山頂では中高年のおばさま方にモテモテでした。
(僕以外のメンツは白衣を着て記念撮影)
PS:表題を訂正します。正しくは「鳥海山でチャリを担いでみた」です。 ところで大雪で見たあの人はダウンヒルをやっていたのだろうか?
そんなの無理ですから!
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