ミャンマー旅行記

<日本嫌いの韓国人>
最近何かと韓国についての話題が多いのでそれについて書こうと思う。
僕はここ最近、韓国に関する問題を注視してきた。
韓国人は僕にとってもっとも身近な外国人かもしれない。
インドやミャンマーを旅して、日本人旅行者との交流はもちろん多いのだがそれ以外では韓国人の旅行者と出会うことが多かった。日本人だと思って声をかけて、実は韓国人だったというのはよくあること。 日本人ではなくてもそのまま仲良くなることが多い。僕の出会った韓国人は皆、気さくで好意的な人ばかりだった。今、日本は韓国や中国ともめているがお互い個人として向き合ったら国がどうとか関係なく仲良くなれる。そういうものだ。

僕は4人の韓国人とインレー湖で知り合った。
男子学生が二人に50代の夫婦だ。彼らと僕は同じゲストハウスに泊まり、一緒に食事したり温泉や洞窟探検に行ったりした。
そして、その学生のうちの一人と夜中じっくり話す機会があった。
何の話からそうなったのか覚えていないが、いつの間にか僕たちは日本と韓国間の問題について話していた。


「ドクト(独島)は韓国の領土だ。」
彼は竹島について話し出した。
同時に彼の目つきが変わった。
正直なところその時僕は竹島について領土問題で争っていること以外詳しい知識はほとんどなかった。
彼は熱心に竹島の歴史について話し出した。

「ドクトは500年前頃から韓国の領土だったが、第二次世界大戦で不法に日本のものになった。韓国人にとってドクトはちゃんと歴史のあるもので、それを日本人が自分たちのものにするのは許せない。」「ドクトは韓国人のプライドだ!」

一方、「僕は竹島の歴史についてはよく知ないけど、竹島自体はちっちゃい島だと思う。それは国境(領海)を決める上で大事なことなのであって日本では今はあまり問題になっていない。日本は北朝鮮とかイラクとかもっと重要な問題が山積みだから。」
「でも、日本に帰ったら竹島について勉強してみるよ。」

竹島については僕のほうに判断材料がなかったため話が食い違うことはなかった。しかし、次の言葉に僕は驚いてしまった。

「韓国人の多くは日本が嫌いだ。特に政治家はひどい。日本は今、憲法を改正して自衛隊を軍隊にしようとしている。もしそうなったら日本はまた侵略戦争を始めるに違いない。

僕はこのとき彼との意識のあまりの違いに絶句した。
日本がまたアジア侵略を始める!?
まさか。日本国民のほとんどは武力で侵略しようなんて考えはもっていない。でも彼は本気でそう考えているのだ。ひょっとしたら韓国人の多くもそう考えているのではないか?
彼は日本を知らない。僕も彼らのことを知らなかった。
溝は相当深い。

日本が韓流ブームで好意的なムードが高まっているときに実は韓国は全く逆に冷めている。僕は日本で竹島問題に火がつく前に韓国側での反日機運が高まっていることを知った。

僕は日本人として日本は絶対に戦争は繰り返さないし、そんなことはさせないと説明した。
彼もようやく納得してきたようだった。
「そうか、日本人が皆君のような人ならきっと平和を保てると思う。」
その後、靖国参拝や自衛隊のイラク派遣についても話し合った。
韓国軍もイラクに派兵しているが彼の立場は派兵反対だった。
「ファッキン・ノムヒョンのせいであの人質は殺されたんだ!」と彼は言う。



最後に彼は僕に聞いてきた。
「日本人は韓国のことを好きか?」
「うーん、多分好きだと思う。」
「君はどうなんだ?」
「もちろん好きだよ。」
「本当に?」
「本当だよ」

竹島の話を持ち出したときの熱を帯びた彼の顔は再び元の穏やかな表情に戻っていた。



憎悪は連鎖する。
僕たちはそれを断ち切らねばならない。
いくら罵られても冷静になること。
日本人ならきっとできる。僕たちはそのことを誇りとすべきなんじゃないだろうか?

「○○人だから」と国に属する人々をひとつのまとまりと捉えて、それら全部を嫌いになるのは愚かしいことだ。中国人、韓国人、日本人みんな個々人それぞれ違う。

また、人の中身についても同様のことが言える。
ある人のここが嫌いだからといって、その人の全部を否定するのは愚かしい。
いいところもあれば悪いところもある。
攻撃すべきは悪いところであって、全体ではない。
「罪を憎んで人を憎まず」ということ


だから日本人も中国人も韓国人も仲良くしようぜ。




韓国人学生と夫婦


PS ちなみにその韓国人学生は旅行中日本人女性といい感じになったとか。




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