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バイヨークタワーで食いまくる
1月14日(火)
午前中はバンコク市内を散策した。
整備された町並みは綺麗で整然とし、乞食もいるにはいるがインドと比べれば全然少ない。
インドと違って歩いていても怪しい男に声を掛けられる事もない。
本屋に行くと日本でも見たことあるような(表紙にジャニーズとか)雑誌をチラホラ見かけ、漫画本も日本の物がタイ語にされた物が多く、日本文化の影響がすごい。
一般家屋の佇まいも昔の日本に近く、日本人にとっても馴染みやすい街だろう。
確かに居心地はいいのかもしれない。
でも、インドから来た僕には刺激が少なすぎるようだった。
3日もいたら退屈してしまいそうだ。
午後、僕はキョンヒと待ち合わせてタイで一番高いバイヨークタワー2に登った。
彼女が言うには目的は78階の展望レストランでビュッフェでしこたま料理を食う事らしい。
僕はよもや旅行中にこんな豪華な食事をする事になるとは夢にも思わなかった。
バンコクの夜景を一望できるレストラン、美味そうな料理の数々、しかも隣にはかわいい女の子。
ウッハウハ。
いいよね折角だし、ちょっとぐらい贅沢しても。
とは言いつつこれでたったの410バーツ(約1100円)だから安いもんなのだ。
僕は心ゆくまで堪能した。
キョンヒは僕よりもさらに堪能していた。
よく食う。恥ずかしいとか言いながら次から次へと。
どうも彼女はインドでの50日間ですでに3、4kg太ったらしい。
僕は逆に3,4kg減ったというのに・・・。
「女の人はインド料理が好きな人が多いからインド行くと太るんだって。」
彼女は言った。
いや、僕は韓国人が辛い物に慣れているせいだと思うよ。
そう言えばと、僕は食い物の話題から映画の話題へ話を変えた。
「この前韓国の映画見たよ。『JSA』面白かった。」
そう言うと思いがけない答えが返ってきた。
「あの映画、良かったよね。でも、北と南の問題は難しいよ。」
彼女が少し言葉に詰まった。
「私の彼は今、兵役に出てるんだ。彼、英語が得意だから米軍の基地にいるの。」
え?彼氏がいるなんて初耳だ。人の事言えないけど。
「会えなくて寂しくないの?」
「うん、でも米軍に行く人は結構休みが取れるから良く会えるんだ。」
人の事を知るのは面白い。
満足するまで食った後、僕達は上の展望台で一息つき、そしてまたビュッフェに挑んでいった。
まだ食うのかよと思いつつ・・・。
バイヨークタワーは現在世界で10番目の高さ。夜景も素晴らしい。
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