ミャンマー旅行記

<チャリDE観光>更新日2005.5.11
ミャンマー第2の都市マンダレーに滞在して3日目、暇をもてあました僕はレンタサイクルで隣の町まで行ってみることにした。

隣町のアマラプラまでは約11kmだが1時間もかかった。
チャリのせいにするのもなんだが、サドルにばねがないためケツに直接振動を受け痛い。
さらにペダルが歪んでいるため漕ぐと足がクネクネしてしまうのだ。
でも、ミャンマー的にはこれがスタンダード(多分)なので問題ない。

アマラプラに着くとガイドブックにも載っている巨大な僧院に行ってみることにした。
朝、決まった時間に1000人もの僧たちが托鉢をする様子を見られるらしい。
僧院に着くと確かに僧が1000人ぐらいいてもおかしくない規模の建物がいくつかあった。
僕はチャリに乗ったまま境内に入り、チャリを降りると一人のおばさんが声をかけてきた。
ビルマ語だ。
全く分からない。
僕は英語で話しかけてみたが通じないようだった。
おばさんはここに自転車を置くなといっているのだろうか?
しょうがない動かすか。
だが、自転車を移動し終わった僕にさらにおばさんは何か言ってきた。
どうやら、ついて来いと言っている様だ。
このおばさんは言っていることは分からないが雰囲気は好意的だった。

そしてついて行ってみると中庭のような場所に着いた。
そこには人が入れるぐらいの大きな鍋がいくつもあり、中には白いご飯がたくさん入っていた。
これが托鉢用の鍋か!
すると、おばさんはそこにいた数人のマダム達と一緒になにやら忙しそうに働きだした。
どうやらおばさんはこのご飯を僧達に盛ってあげる人らしい。


そうこうしているうちに欧米系の観光客がたくさんやってきた。
殆どが白髪のじいさんばあさんだ。
さらにどっかのテレビ局の取材か、カメラマンが映像を撮り始めた。
すると、袈裟を身にまとった僧達が長い行列を作って現れた。



托鉢の様子


ものすごい人数



20分〜30分で全ての僧が托鉢を終え、建物に入っていった。彼らはこれからここで一斉に食事をするらしい。
配給を終えるとさっきのおばさんは僕を建物に案内してくれ、彼らの食事の様子を見せてくれた。
なんだろう、親切な人だ。
僕は僧達の食事の邪魔になりはしないかと心配したが、彼女はあまり気にしていないようだ。

そのあと、そのおばさんは僕をさらに別の建物に連れて行く。
そこでは、さっき僧にご飯を盛ってあげていたおばさん達が、食事をしているところだった。
どうやら、飯を食わせてくれるらしい。

食事はやはり油っこいミャンマー式のカレーだ。
「サーロォカウンデー(おいしい)」
僕はちょこっとだけしか知らないビルマ語を披露したが、彼女らの反応はなかなか好印象だった。
僕は続けて指差し会話帳を駆使しなんとかコミュニケーションをとった。

それにしても、なんでこんなに親切なんだろう?
たまたま見かけた外国人に声をかけ、なぜか飯に誘ってくれる人がいる。
誘われたのは僕だけだったので一人優越感にひたった。
満腹になったのはお腹だけではない。


托鉢には来なかったが子供の僧も一斉に食事






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