ミャンマー旅行記・タイ編

<イタリア人と>更新日2005.7.26
犬のほかにもコチャン島で出合った友人を紹介しよう。



彼の名前はステファノ。陽気なイタリア人だ。
彼にはなんとミャンマー人の彼女がいて、しかもこれから彼女に会いにミャンマーに行くから一緒に来ないかと言ってきた。
僕はノリでOKした。
ミャンマーと言ってもミャンマー最南端の町コートーンはコチャン島からは目と鼻の先だ。
入国するのには一度ラノーンに戻ってそこからボートで海を渡りコートーンに入る。
入り江が丁度国境になっているのだ。
僕達が入国すると一人の男が僕に向かって

「おおー、よく来たね覚えてるかい?」と笑顔で近づいてきた。

はじめて来たっつーの!覚えているわけがない。
そいつは無視して喫茶店に入るとまた別の男がステファノに近づいてきた。 が、その男はステファノの友人だった。名前をノウィーンと言った。
インド系のミャンマー人でかなりハンサムだと思う。
そしてステファノの彼女というのはノウィーンがマネージャーとして働いているマッサージ店の従業員であるという。
なんとなく分かってきた。
ステファノは旅行中になんとなく入ったマッサージ店の女の子に一目惚れでもしたのだろう。彼女に会いにわざわざイタリアから来たんだから相当本気だ。

そんなわけで僕達はステファノの彼女の待つマッサージ店に行くことになった。
店に入るとステファノが一人の女性に熱心に話しかける。その人が彼女であるのだろう。
ミャンマー人にしてはかなり色白の女性で顔立ちからしてひょっとしたら中国系の血が多く混じっているかもしれない。
ステファノは話し始めると僕のことなんかもうそっちのけだし、なんか目つきが違う。
折角だからマッサージをしてもらおうよとマッサージ部屋に僕を誘ったのはいいけど、僕の隣でなんかいちゃいちゃし始めたので
「あれ?ちょっとこれは気まずいよなあ、出たほうがいいのかなあ」
と思い僕はステファノと彼女を残し部屋の外に出た。
僕はノウィーンと話をしながら30分ぐらい待つとステファノがすっきりした表情で出てきた。

・・・・・。

その後僕とステファノとノウィーンはレストランで食事をしたのだが、そのときの話。
重いので、完結に話す。

・ノウィーンは昔バンコクに住んでいて宝石商をやっていたのだがその時婚約までした彼女に宝石を持ち逃げされてしまった。
・アメリカに逃げたという噂だがもう探す術がない。
・それ以降、ノウィーンは女性不信。女は所詮金だと思っている。
・ステファノは本気で彼女と結婚を考えている。
・ステファノが僕が探偵をやっていたという話をノウィーンにするが僕は探すのは無理っぽいと言う。
・ノウィーンはもっとお金を儲けたいと思っているがそれには元手がいる。所詮世の中金だと思っている。

という風な話をした。
そんな世の中金ばかりでもないよ、とノウィーンに言いたかったが僕はそれをうまく語る術を持たなかった。
ステファノの彼女は日本が好きだと言っていた。いつか二人が日本に来れたら案内すると約束し僕はその日彼らと別れた。
以上!


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