ミャンマー旅行記・タイ編

<謎のドリンク>更新日2005.7.28
タイ南部の港町ラノーンでの話。
商店街を歩いているとよく目にする謎の袋。
駄菓子等と一緒に並べられていて、袋の中にはオレンジ色の液体がいっぱい詰まっている。
何だろう?これ?
どこでも売られているので僕は気になって聞いてみた。
だが店のおばちゃんは話しても要領が得ない。
「これって飲むもの?」
ジェスチャー交じりに英語で聞いたら、
うんそうそうとなんかあいまいな返事をよこした。
僕的にはそれは駄菓子の一種に見えたのだ。
タイだからジュースを袋に入れて売ったりもするよね・・・。

「じゃあ、これ一つ」

僕はマーケットの中にある屋台のテーブル席に座り、コップを屋台の人から借りる。
そして、それを注ぎ入れるために袋をしばってある輪ゴムをはずした。


(ドバッ・・・バシャッ!!)

ありゃりゃ!?

手が滑って滝のように勢いよく落ちるなんかオレンジ色の液体!

袋の中身は意外に多くコップから溢れたかなり大量の液体がテーブルにこぼれてしまった!
しかも・・・なんかそんな感じはしていたのだが・・・この液体、ぬるぬるしている。
明らかに飲み物じゃない。



・・・。








こりゃ、あぶらじゃー!!



がびーん











騒ぎをききつけたおばちゃんたちが一斉に集まってきた。
テーブル一面に広がった油。
ある人は拭くのを手伝ってくれ、ある人はバカじゃないの?みたいなことを言う。
屋台のおばちゃんは迷惑そうだ。
でも、大概の人は親切にしてくれた。こんなバカでも。
別の店のお姉さんがそこで飯を食う間話し相手になってくれて助かった。
油をぶちまけたあと一人で飯を食うには肩身が狭い。


なんか暑さでボケていたのか、もともとボケているのか、 でも、まあいいや。 旅の恥は掻き捨てって言うし。

お詫びにコップいっぱいに入った油は屋台のおばちゃんにあげた。
そしてきっと今は誰かの胃袋へ・・・。



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