カルカッタ編

ストに遭遇!
 午後、特にやる事も無かった僕はあてもなく町を歩いていた。
今日はなにやら人が多い。
日曜だからだろうか?と思っていると目の前の道路を人が大勢行進して行くのが見えた。
デモだ!と思うまもなく物凄い数に膨れ上がった。
大通りに出てみると片側3車線はあろうかという大きな道路が全部デモで埋め尽くされていた。
彼らの手には旧ソ連の国旗が握られている。
一昨日のストライキの情報と何か関係がありそうだ。
詳しい事は分からないが共産系のストライキがどうたらっていう話だった。
それにしても物凄い人数。
トラックやバスも人をギッチギチに詰めて何十台もやってきてまるでお祭りの山車のようだった。
一つ祭りと違うのは、誰も笑っていないと言う点。
パッと見は祭りかと思うほどの活気なのだが、みなマジ顔で黙々と歩いているため少し恐い。
こういう時って、下手したら外人が攻撃されることもあるんじゃ?
と思いつつ、しかし僕は好奇心を押さえきれずに彼らに付いて行った。
どうやら彼らはカルカッタ大公園に向かっているらしい。
しかし、すぐに人の波はこちらに戻ってきた。
公園で重要な取り決めがあるとか誰かから聞いたが、戻ってきたと言う事は話し合いは終わったのだろうか?
暫く公園に向かって歩いていたが、あっという間に人は居なくなってしまった。
ストは無事に終了したようだ。
後で調べたが、カルカッタはスト多発地帯で1、2ヶ月に一度のペースであるそうだ。
まあ、それでもそれに当たった僕は運がいい(悪い?)のかもしれない。

みんな目がマジ

 



バスだってフル稼働





帰る人の波


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