パトナー編

パトナー
 今日は朝一でチケットを買い、夜の電車の出発まで周辺を観光する事にした。
少し遠くにパータリプートラという遺跡があるらしい。
リクシャーを掴まえてそこに向かった。遺跡を探す。
しかしどこにもそれらしきものはない。
そのへんの歩行者に聞いてみた。
確かにここはパータリプートラだという。
いいのか?
別の人に聞いたがやはりそうだ。
ここの地名はパータリプートラ。
だが遺跡はここにはないという。
よくよく聞いてみると遺跡は全く違うところにあることがわかった。
紛らわしい。
仕方がない、一旦駅前に戻るか。
戻るのにはバスを使った。
インドの市バスは初めてで予想したとおりギュウギュウのすし詰め状態だった。
しかし4Rsとかなり安い。
もう少し使いやすけりゃいいんだけどな。
英語表記が全くないので、バスの行き先は人に聞くしかないのだ。

 さて、駅前に戻ってくると再度リクシャーに乗ることになった。
昨日はこのパトナーの人々の暖かさに感動したわけだが、どうもリクシャーというのはインドのどこに行ってもたちの悪いものであるらしい。
今回もそうだった。
首尾よくパータリプートラに着くとまた料金のことで揉めてしまった。
15Rsを50Rsと聞き違えたらしい。
しかし、同じ手で僕は一度デリーで騙されているのだ。
もうその手は食わない。
こっちは一度経験があるので何度もしっかり確認したのだ。
金を受け取ろうとしないので15Rsを強引にリクシャーの座席に置いてとっとと遺跡に入った。
遺跡の入り口には受付がある。
丁度人がいない。どうしようかと考えていたら後ろから男が2〜3人やってきて受付に入った。
さらにさっきのリクシャーの男もやって来た。
そして受付の男たちはリクシャーの男の肩を持ち始めたのだ。
一応いきさつを説明したが言葉の壁か全く話にならなかった。
それに、こいつら本当に受付なのか?と言う疑問もある。
もうやってられない。
僕は諦めて遺跡を出た。
しかし、遺跡のほかはここは何もない。
歩いて帰るしかないか。
帰り道、リクシャーの男はしつこく着いてきた。
これがもう本当にしつこいのだ。
2〜3キロはずっと着いて来ていた。
確かにここから駅前までは7キロほどあるから15Rsでは安いのだけれども、僕も日本人として舐められたくないので断固として突っぱねた。
何度も腕を掴まれては振り払い、最後のほうにはもう殴り合いの喧嘩にまでなりそうな勢いだった。
脅せば折れるとでも思ったのか。
しかし、こちらも殴りかかりそうな勢いにまでなると相手は急に諦めてどこかへ消えていった。

久々に熱くなった事件であった。


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