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ぎこちない三人
12月28日。
朝は別々に食事をとったが結局今日の観光も三人一緒に行動する事になった。
はっきり言って僕は一人が性に合ってる。
本当は今日は一人でいろいろ回りたかった。
実際ヘギョンは困りものだ。
そもそも、こんなことを書くこと自体非常に恥ずかしいのだが、
これを書かなくてはポカラでのことはうまく説明できない。
気のせいかもしれないが、どうやらヘギョンは僕に気があるようなのだ。
僕に彼女がいることを知ったらショックだろうか。
おかげで三人でいるときはぎこちなくなってしまった。
僕は一人になりたいし、ヒロは3人をまとめようとするし、ヘギョンは僕といたがる。
レンタサイクルでオールドデリーに行くときもまとまりがなかった。
なので僕は帰りはあえて別行動にしようと提案した。
チベット料理の代表「モモ」を作っているところを撮らせてもらった。
帰り道、僕は適当に食堂っぽいところに入っていった。
それにしても本当に地元の人しか利用しない所で、メニューなんてものが全く存在しないのだ。
何が食べれるのか聞きだすのさえ一苦労だ。
結局目の前に置いてあるインスタントラーメーンを調理してもらう事になった(インスタントですよ!それが普通なのか?)。
こっちの言葉でチャウチャウと言うらしい。
ネパールではこれをおやつ代わりに食べるのだそうだ。
店の少年がまたにこりともしないシャイボーイで「少年アシベ」に出てくる「スガオ君」を思い出させた。
あまり表情には出さず、平気な顔をしているが僕を見る目にはわずかに好奇心が含まれていた。
毎日通えば心を通じ合わせる事が出来るだろうか?
そんなことを考えながら僕はやはり旅は一人がいいと考えていた。
時には同じ旅行者と一緒にいたくなる時もあるが、こうやって土地の人間と同じ空気を吸うには一人が一番なのだ。
ホテルに戻ってからもう一度出歩いた。
屋台の少年からカーラと呼ばれるお菓子を買った。ポン菓子にとうもろこし、ジャガイモ、ハーブ等をミックスしたお菓子だ。
まあまあうまい。
食べながら歩いていると床屋さんに声をかけられた。
髪を切れというのか。
インドならソッコー無視だけどネパールならなんだか許せる気がする。
髪もかなり伸びていたせいもあって切ってもらうことにした。
カットのみで50Rsだからめちゃ安い。
彼はこれまでも何人もの外国人の髪を切ったことがあると言っていた。
変な髪形にされたら嫌だなと思いつつ、でもそれはそれで面白いかなと思った。
もともと外見にこだわるほうではないし。
しかし出来上がりはいたって普通だった。
よかったよかった。
カットしてもらった後アーユルベーダに使うマッサージオイルを塗ってマッサージもしてくれた。
だが、後でそのマッサージ料金も請求してきたのは失望した。
一時間で500Rsなのだという。カットの十倍かよ!ふざけてる。
しかし、こちらが断るとすんなり諦めたのはネパールらしい。
インドならここで延々と口論が続くところだ。
押しが全然弱いぜ。
夕食は3人で高めのレストランに行った。
Buffカレーがめちゃウマだった。
本場インドのカレーよりこっちのほうがうまいなんて・・・。それで300円也。
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