カルカッタ編

奇跡の再会
 サダルストリートに着いたころには日もどっぷりと沈んでいた。僕は安ホテルを物色していると、驚いた事にバナラシで会い国境の街スノウリで別れた韓国人学生3人組に再開した。
本当に地球は狭いと思った。(というか旅行者の行動範囲が狭いのか。)
彼らにお勧めのホテルを紹介してもらい、別れると今度は同じくスノウリで別れた三原さんに再会した。
 二度あることは三度あるというもので、さらに紹介されたホテルにチェックインしドミトリーに入ると今度はヘギョンに再会したのだった。

 ここまで偶然が重なると奇跡と言ってもいいかもしれない。
僕は今度こそ本当に驚いた。
ヘギョンとはきちんとお別れが言えなくて少し心残りだったのだ。
ヘギョンはあの時のことを語った。(参照:NEW YEAR FESTIVAL
あの晩、ヘギョンがホテルに帰らなかったのは別の韓国人の旅行者と仲良くなって一緒に居たためらしい。
なーんだ。何事もなくてよかった。
それから僕がホテルを出発した後、ヒロも山行から無事帰ってきて、僕がヘギョンに残した置手紙を読んでくれたという。
(僕はヘギョンが日本語をかなり読めると聞いたのであえて日本語で書いたのだけれども・・・。読めなかったとは!)
それからヒロはヘギョンに自らの山行の様子を聞かせた。
なんとヒロは山中のダンプスという集落にある学校で、英語の先生をしてきたというのだ!
(あなたは世界ウル〇ン滞在記ですか!)


それで彼は下山が一日遅れたのだ。
やるなあ。
僕なんか下手したらそこの子供たちより英語が使えないのに。
さすが英語は気合だと豪語するだけはあると思った。

そしてその後、ヘギョンはヒロと別れ今ここにいる。
韓国人の友達も何人か出来たようで同じドミトリーにいた。
ヘギョンは今彼女たちと一緒にマザーハウスでボランティアをしているという。
僕も誘われた。
ボランティアか・・・、始めはあんまり興味無かったのだがこの機会に行ってみるのも悪くないかもしれない。考えておこう。



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